子どもの自立後に強まる喪失感と夫への嫌悪感
次の世代を残す役目も終え、早く消えてしまいたいと空を見上げては涙があふれる毎日。
つらい気持ちを夫に相談しても「何か趣味でもはじめてみたら」と言われ、何がしたいのかもわからず虚しさを感じるばかり。
こんなに苦しんでいるのにテレビをみてゲラゲラ笑う夫に無性に腹が立ち、同じ空間にいることが耐えられませんでした。
家を出たいと物件を見てまわりましたが、思った以上に経済的な不安が大きく泣く泣く諦めました。
でも家にはいたくない、そこでキャンプを理由にひとりになる時間をつくりました。
以前は毎年、家族でキャンプに出かけていて、車がキャンピンクカー仕様なのではじめやすい環境でした。
いざ出かけてみると一人でその場にいることが場違いな感じがして、気おくれしました。
まわりは若い方やファミリーばかりだったからです。
空の巣症候群を克服
そんなときYouTuberのwinpy-jijiiさんの存在を知り、生き生きと人生を愉しんでおられる姿に「やりたいことに年齢は関係ない」と背中を押されました。
自然を満喫し、波の音や星空、焚き火に癒され自分だけの時間を自由につかうなんて最高の気分でした。
それからはキャンプに出かけることが愉しくなりました。
winpy-jijiiさんは、おしゃれでユーモアたっぷり、手先が器用でＤＩＹがお得意です。
たびたび話の中に出てくる「おかあちゃん」は、きっとステキな奥様だと憧れています。
キャンプギア選びの参考になるFUKUさんは、お手頃な道具をわかりやすく紹介してくださっています。
「みなさま、おはようございます！」の一声からはじまるMr SYUさんは、どんな話がきけてどんな料理をつくるのかワクワクさせてくださいます。
軽快なおしゃべりと飾らない人柄が魅力で、元気をいただいています。
こうして情報を発信してくださるみなさんに助けていただきながら、キャンプを愉しむ日々を過ごしています。
いろいろな経験を通して起こることはすべて必然と思えるようになり、感謝の気持ちが大きくなりました。
キャンプをするにはハードルが高いと感じるなら、まずは手軽な「チェアリング」から始めてみませんか。
イスを片手に外に出て、お気に入りの場所でゆっくりと座りながら、気ままな時間を過ごしてみてください。
季節を感じる風の香りや鳥の声に耳をすまし、景色を眺めるだけでいいのです。
無理をせず、ゆっくりゆっくり幸せのきっかけが見つかることを願っています。